Excelマクロ(VBA)システムの5つのメリットと3つのデメリット

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Excelマクロ(VBA)って、そもそも何?

Excelマクロとは、エクセルに標準装備されている機能で、エクセルで行う作業の際に必要な複数の手順を自動的に実行させるシステムのことを言います。
例えば、エクセルで毎回3時間かけて手作業で作成していた帳票が、Excelマクロが導入されたボタンを1度押すだけで瞬時に作成できます。
VBAはそのExcelマクロの処理を実行させるための、プログラミング言語のことを言います。
このExcelマクロ(VBA)を極めれば、あれやこれやと何でもできてしまう魔法の様なシステムですが、
今回はこのExcelマクロ(VBA)に関する、5つのメリットと3つのデメリットをご紹介します。

◆Excelマクロ(VBA)システムの5つのメリット◆

メリット1.「簡単にシステム開発できる」

Excelマクロ(VBA)は、他のシステム開発と比べて簡単で、あまり詳しくなくても開発できるのが特徴です。

メリット2.「開発コストも運用コストも安い」

Excelマクロ(VBA)はエクセルに標準装備されている機能のため、エクセルを購入すればシステムの開発ができます。
他のソフトを購入する必要はありません。運用もエクセルを起動する環境さえあれば良く、開発コストも運用コストも安価で済みます。

メリット3.「誰が作業しても同じ成果物を作ることができ作業者の負担を軽減」

誰がシステムを利用しても同じ成果物をつくることができて、作業者の負担を軽減できます。

メリット4.「作業工数の大幅な短縮」

冒頭で述べたように作業時間の短縮と手作業で起こり得る作業ミスを防ぐことができて、事務処理の大幅な短縮ができます。

メリット5.「さまざまなシステムとの連携が可能」

Excelマクロ(VBA)は最もポピュラーなシステムのひとつであり、さまざまな既存システムと親和性が高く、
Excelマクロ(VBA)のシステムと既存のシステムの連携処理の実現ができる場合がほとんどです。

◆Excelマクロ(VBA)システムの3つのデメリット◆

デメリット1.「エクセルのバージョンが変わった際に利用できなくなる」

Excelマクロ(VBA)のシステムはエクセルのバージョンが変わった際に、古いバージョンで動いていた処理が動作しなくなることがあります
システムを作った人の異動や退職等で改修が不可能な場合は、そのシステムは使い物にならなくなってしまいます

デメリット2.「複数人での同時編集ができない」

エクセルは、複数人での同時更新が不可能です。
共有ブックにする方法もありますが、同時使用ユーザー数が多いとトラブルが多くなります。

デメリット3.「複雑な処理に対しての処理速度が遅い」

複雑な処理の場合、Excelマクロ(VBA)のシステムだけでは補えきれず単純作業ではなくなってしまったり、
処理が重くなって作業時間がかかってしまう場合があります。

◆Excelマクロ(VBA)システムのまとめ◆

このようにExcelマクロ(VBA)のシステムの開発にはメリットもデメリットもあります。
Excelマクロ(VBA)システムの代替案としては、つぎのような案が挙げられます

1.開発コストは高いが大規模なシステムに強い.NETアプリケーションの開発

2.開発コストはExcel(VBA)のシステムより高いが、.NETアプリケーションの開発費用の半額程度で済み、さらにExcel(VBA)のデメリットも補えるアクセス(Access)でのシステム開発

以上をふまえて、自社にマッチしたシステム開発を検討してみましょう